最終回セッションデー

マヌエラが屋上に屋を重ねるといわれた「セッションデー」も2003年12月27日(土)を最後にしばらくはお休みを頂くことになりました。

もともと、歌自慢、演奏自慢のエリート達が夜な夜な集まってきては、いわゆるセッションを繰り広げるのがマヌエラという店そのものの姿であります。

プロ達の歌や演奏を聴かせることを主にして客商売をしていたライブハウスが、宗旨を変えて素人に歌わせたり、演奏させたりするようになって来ました。これは、少しでも客を集めるための苦肉の策であります。一言でいってしまえば、他所様は週に1回、マヌエラのマネをするようになっただけのことであります。

これを他所様では「セッションをやる」と申しております。

マヌエラでは、わざわざセッションをやるなんていうことで常連達は集まってくるのではなく、ジャズの好きな人たちが唄おうが唄わまいが集まり集いて、人の輪を広げていくという場を提供してきました。セッションデーにやってくる人たちが、この輪をさらに広げてくれることを、実は期待していたのですがそのような結果には残念ながらなりませんでした。

世の中広いわけですから、ジャズは好きでも人間関係など面倒なことは一切持ち込みたくない人も多いのです。そういう意味では、マヌエラに集まる常連達はまことに変わった人たちだと思います。

というわけで、最終日となりウェブマスターは最後の取材に出かけました。

誰もいないのですよ。やっぱりね。

贅沢にも、店主中田光雄(p)、大角一飛(b)、池貝正俊(d)のトリオが待ち構えていたのです。それでもお客は来ないのです。


11PMのレギュラーバンド、サラブレッズの頃からのベテラン・ドラマーは池貝さんです。

 

6時半頃店に入ったとき、セッションデーとは無関係にマヌエラに顔を出していたのは、昔からの常連のジャンさん、札幌から時々東京に帰るのを楽しみにしているサックスの安藤さん、それに今週は2回目にお会いした空閑さんの3人でした。

 

ジャンはハワイ生まれで、いい歌ばかり唄ってくれる貴重な人です。ほのぼのとします。 手前のプードルは「ちゅんちゅん」といいます。
ちゅんちゅんは、店が込み合う前に来て運動会をやっていましたが、先にお母さんと家に帰りました。⇒ちゅんちゅんの顔を見せましょう。

 

 

安藤さんは、今日新しい楽器を買ったばかりで、その試し吹きです。じつに優しい音色で洒落たサックスを吹いてくれます。
安藤さんは札幌から「掲示板」 によく書き込みをしてくれる方です。OZ SONSの清田さんも今年何ヶ月か札幌勤務だったので、「札幌で会いましょう」などと言っていたのですが、ついに会えずじまいで、今夜はじめて顔合わせしたのです。

Webmasterもジャンのリクエストに応えて、2曲ばかり唄いました。

これでセッションデー、最終回は幕を閉じました。

池貝さんも、仕事は終ったのですが今夜はこのあとも付き合って遊んでくれました。

寂しげなセッションデーも終りましたが、マヌエラには次々と常連のお客様が集まってきました。最後にどやどやと10人以上で押しかけてきたのは、K's Companyのご一行様。今夜は年忘れのパーティを別のところで開いていたのですが、その2次会というわけです。

お蔭様で、マヌエラも潤いました。めでたし、めでたし。