Manuela Guest Day

2014/4/3(木)

11年ぶりの田辺充邦独演会

田辺君が32,3歳の頃、オージサンズが今は無い西麻布のINDIGOという店で初めて会いました。ウィットに富んだ語りとギターのフレーズに唸りました。たちまち仲良くなりました。

田辺君は田辺君で店の客が突然コーラスで歌いだすのにたまげたと言います。互いの第一印象は稀なものでした。

マヌエラで2003年にゲストデーというイベントを始めました。その年の4月に田辺君を呼びました。ギターのテクニックには驚くやら、ジョーク一杯のMCに腹を抱えて笑うやら、みなさん大満足でした。

2月に恵比寿であったライブで、田辺君一言もしゃべれず。ただ、ギターを弾いていただけ。それで、「4月の開店記念のイベントに独演会をやろう」という話になりました。
 

生憎の雨降りだったのに、10何人かの人が駆けつけてきました。

確かに田辺君のソロライブに行った人には、彼のライブの面白さが少しは分かります。少しはね。普段はしゃべりたくてもしゃべらせてもらえなかったり、そうでなくても喋りを遠慮して演奏に時間を多く割いたりします。それは当たり前のことではありますが、田辺君の魅力はギターの演奏だけではないのです。

それが分かってライブに呼ぶ店の経営者が何処にでもいる訳はありません。バンドに一員としてくるときは大体が喋らせてもらえないのです。

しかし、マヌエラでゲストデーに呼ぶときは、大いに漫談を披露してもらう約束で来てもらいます。だから、喜んで来てくれます。しかし、今ではマヌエラの客もほとんどの人が彼の面白さを知らないのです。Webmasterがこんなチラシを作っても「面白そうだから来てみよう」という人の居ないことには私もがっかりです。

11年も田辺君に来てもらわなかったお店にも、呼ぼうと言い出さなかったWebmasterにも責任があります。これからは時々来てもらいます。今日、来られなかった人は次回は間違いなく来てください。

 


田辺充邦(gt)            大角一飛(bs)

ギターとベースのデュオから

ピアノ・ギター・ベースのトリオにドラムスが入ると、うるさい場合が多いのです。キングコールのトリオもギターでした。沢田靖司のトリオも太鼓は入れず、中牟礼さんや細野のギターでした。

田辺君は歌伴も大好きです。気の利いた間奏は他の人とは一味違います。スパイスが効いているのです。分からない人にはただ綺麗な音だけしか聞こえないのですが、分かる人には最高に洒落た粋なジョークが出てきます。どういうことかというと、同じコード進行の他の曲のフレーズがちょろっと顔を出すのです。隠し味とでもいえば分かりますか?それが面白くてよく一緒に遊んだものです。

そういう面白い機会をマヌエラの常連さんに作って差し上げようとしたのですがねえ。残念ですが大勢には通じなかったようです。中田の伴奏ではありえない伴奏をしてくれるのです。これを見たマヌエラの常連さん、悔しいでしょ?次は大勢で来てください。

今日いい思いをした人たちがいます。


I’ll Close My Eyes


Fly Me To The Moon


Just In Time


A Nitingale Sang In Berkeley Square


On The Sunny Side Of The Street

1930年製のAlto Saxを持ってきて吹いてくれたお客様がいました。


Bye Bye Blackbird

今日来たお客様は目一杯楽しんで雨も吹き飛ばしました。まるで特別セッションの日でした。田辺君ありがとーー。